当院では、職場復帰や趣味活動の再開、育児などに支障をきたさず、
生活の質が低下しないために、継続したリハビリテーションを行います。
(他院の患者さんもリハビリテーションのみの通院可能です。)
乳がん手術後のリハビリテーション
乳がんの手術をした直後よりも、退院した後に様々な症状が引き起こされ、生活に支障をきたすことが少なくありません。
当院では、術後の様々な症状に合わせてリハビリテーション(ストレッチやレジスタンストレーニングなど)や予防指導を行います。
リハビリテーションを実施している主な症状
乳房切除後疼痛症候群:
手術後6ヶ月以上を経過していても手術の周りや肩関節、腕などの痛みやしびれ、腕の上げにくさがあるなどがある。
腋窩リンパ管繊維化症候群:
脇から腕の先にまで突っ張り感や痛みがあり、腕を上げるとさらに突っ張るといった症状がある。
リンパ浮腫に対するリハビリテーション
リンパ浮腫に対するケアは、リンパドレナージよりも体重管理と運動療法が大変重要です。
当院では、理学療法士による関節可動域や筋力などの評価に加え、活動量計による運動の管理、筋肉量や脂肪量、浮腫の程度など、様々な観点から検査して治療を行います。
関節可動域検査・徒手筋力検査:
各関節の硬さや筋力の低下がリンパ浮腫の原因になっている場合があるため、理学療法士によって検査します。
体組成計の測定
筋肉量や脂肪量、浮腫を分けて検査
ホルモン治療や化学療法(抗がん剤)の副作用に対するリハビリテーションと検査
ホルモン治療の副作用によって、手や足の関節に痛み(ホルモン誘発性関節痛)が出現することがあります。
また、化学療法後の末梢神経障害によるしびれや痛み、歩行時のふらつき、筋力の低下などが副作用としてあります。
主な検査
関節可動域検査・徒手筋力検査:
各関節の硬さや筋力の低下が
痛みの原因となっている場合があるため検査します。
痛みやしびれに対する検査:
問診票や客観的な検査にて、
痛みやしびれに影響している原因を検査します。
痛みやしびれの問診
痛みや感覚の検査
バランス検査(重心動揺計)
痺れによるふらつきの程度や転倒する危険性を評価します。
バランス検査(重心動揺計)
科学的根拠に基づいたヨガ
(Evidence-Based Medical Yoga)
がんの副作用に対しては、もちろんのこと、がんの再発予防のためにも継続的な運動が必要です。
そのため,当院では,毎週,ヨガ教室を開催しております。
一般的なヨガとは少し異なり,理学療法士の資格を持つヨガインストラクターが医学的な観点から,患者さんに適したヨガを提供していますので、安心して体を動かすことができます。
乳がんと言われても、私らしく。
やりたいことがひとつでも多く出来るような
毎日の生活を。